プリンス グラファイト オーバーサイズ(Prince GRAPHITE Oversize)

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プリンス グラファイト オーバーサイズ(Prince GRAPHITE Oversize)
学生時代から使っているテニスラケットです。
と言っても社会人になってからプレーする場が無く、しばらくテニスからは離れていました。名古屋に戻ったのを機に再開しようと、ラケットを使える状態にしました。

ラケットはウッドラケットからメタルラケット、カーボンラケットと進化していく中でラージサイズラケットが登場しました。日本では「デカラケ」などと呼ばれていました。フェイス(打球面)を大きくすることで回転慣性が高くなり、多少芯を外してもボールが前に飛ぶようになり、当時としては画期的なものでした。
 
世界初のデカラケとして1976年に発売されたのがプリンスの「クラシック」というアルミ製ラケット。
少し遅れてデカラケのハイエンドモデルとして発売されたのがこのカーボン製の「グラファイト」です。当時日本国内では2万円台のラケットが主流だったのに、

なんと当時の定価は9万円!!Σ( ̄口 ̄;;

当初は邪道とされていましたが、プロ選手が使うようになりデメリットがほとんど無いデカラケは急速に普及しました。もちろんほかのメーカーも追随してさまざまなモデルが発売されています。

そんな中でもこのグラファイトは多くのプロ選手に愛用されデカラケの代名詞になってしまいました。
有名どころだけ挙げてもマイケル・チャンアンドレ・アガシモニカ・セレシュ、ガブリエラ・サバティーニファン・カルロス・フェレーロ、ニコライ・ダビデンコなどなど。
日本人選手でも杉山愛や松岡修造などが若かりしころ使っていましたね。

私も高校生のときは最初もっと軽いラケットを使っていたのですが、当時師事していたコーチに勧められて切り替えました。私が買った20年前でも2万円台前半のラケットが主流の中、38,000円もする高級ラケットでしたので、凄くきつかったのを覚えています( ̄▽ ̄;)
 
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独特のしなりがありながら、ネック部分ののダブルブリッジによってねじれが抑えられているのが特徴。
 
思いっきりボールを潰すようにぶっ叩くと強いスピンのかかるラケットですが、ストリングス(ガット)を緩めに張ってしっかりボールを乗せて運ぶように打つことも出来ます。面が安定しているのでコントロールが付けやすいラケットです。
ただし最新型のラケットのように軽く当てただけではボールは飛んでいきませんので、ある程度のパワーは必要とされてしまいます。学生のころはパワーが有り余っており、スピン重視でガチガチにストリングスを張っていた為、恐ろしく飛ばないラケットに仕上がってました(w
 
そしてこのモデルの恐ろしいのがそれ以降なんと34年間も基本的な構造を変えずに作られていると言うことです。いろいろこのラケットの後継モデルにあたるラケットをプリンスも発売してはみるのですが、未だにこの化石のようなモデルが売られています。
http://prince.globeride.co.jp/products/rackets/tour/index02.html
 
当初の発売時からアメリカ、台湾、タイ、中国などいろんなところでの生産が行われています。その中でも台湾製のフレームの装飾が緑の4本線モデルが一番出来が良いとされています。私は合計4本入手しましたが、全部4本線モデルなので比較したことが無いのですが。。。
 
ちなみに4本入手して、1本は完全に粉砕(w
実はラケットって長い間使っているとカーボンの繊維が少しずつ切れてしまい、最後には無残に折れてしまいます。どーむ自身もテニスを真面目にやっていた5年間で3本折ってしまいました。
 
しかし、使える状態にはしてみたものの、このラケットはっきり言ってくそ重いので現在の腕力で振り回せるか少々自信がありません( ̄▽ ̄;)