東海北陸道の怪

イメージ 1

岐阜県を南北に縦断する「東海北陸道」という高速道路があります。
東海、北陸、関西の方には馴染みの無い道路だと思われますが(^_^;)

この道路は従来高速道路網が整備されていなかった岐阜県に建設された待望の高速道路です。当初岐阜各務原郡上八幡ICが開通し、現在は名神に接続する一宮JCTから高山市(旧清見村)の飛騨清美ICまでの区間と、白川郷ICと北陸道に接続する小矢部JCT区間が開通しています。

問題がこの未開通の飛騨清美IC~白川郷ICの区間です。
実は世界遺産で有名な白川村へ行く為には、現行の終点飛騨清美まで行けば良いと思ってしまうのですが、実は1つ手前の荘川ICで降りる必要があります。飛騨清美まで行ってしまうと国道158号線庄川ICまで戻る羽目になってしまうのです。更に現状では中部縦貫道の一環として高山西まで無料区間として延伸されている為ココまで行くとかなりハマります(; ̄O ̄)

これは多少しょうがないような気がするのですが、どういう訳だか東海北陸道はこの飛騨清美から折り返して図の赤い線の方向に白川郷ICに接続する予定なのです。この接続する部分には現在飛騨トンネルという実に10.7kmにも及ぶ大きなトンネルの建設が進んでいます。

しかし、実はこの飛騨トンネルの予定地はトンネルを掘るのに向いている地盤ではありません。粘土層にぶち当たってみたり、水が出てみたりの難工事で全く予定通りに進んでいません。どうしてこんなややこしい所を掘り抜く計画を立てたのでしょうか?

図の中の青い線が現在の国道158号線を通って荘川IC~白川郷ICを走る際のルートです。ココに沿って作るほうが現実的だと思うんだけどなぁ…そこに中部縦貫道を髙山方面から延ばして荘川あたりで接続した方が安上がりなような気が。。。

この区間については何らかの政治力が働いているような気がします。

中日本高速道路株式会社
飛騨トンネルの掘削状況(11月1日現在)について
http://www.c-nexco.co.jp/local/tokai/news/20051104/