パイロット エラボー初期型(Pilot Elabo)

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これは先日の第2回WAGNER中部地区大会で譲って頂いたものです。1974年に全国万年筆専門店会との共同開発にて発売した万年筆なのですが、このところ発売されたムック本などで取り上げられたため一気に人気が高まり手に入りづらくなっているペンです。

今回入手したものは国内仕様の初期版、他に国内仕様後期版とナミキブランドで「ナミキ ファルコン」の名前で海外向けに発売されたモデルがあります。

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初期版モデルはサイズが軸径φ11mm、全長約136mm、筆記状態で150mm、キャップは嵌合式タイプ。後期版およびファルコンは尾栓が3mmほど長く、軸径約12mmと若干太くなりキャップがねじ込み式になっているのが大きな違いです。

その他にもキャップリングなどの形状が異なっているなど細かい仕様変更がされています。クリップもパイロットのお約束である玉クリップではなく少し反った独特の形状をしたクリップが与えられています。

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このペンの特徴はなんと言ってもペン先。
非常に柔らかい筆のようなタッチを持ったペン先なのですが、なんとペン先の途中に段差が設けられているんです。この段差により独特のしなりと柔らかいタッチを出しています。

新品で入手したのでさすがにまだペン先は抜いていませんがw、どうやってペン先とペン芯を密着させているか不思議なんですよね~
このペン芯がまたお金掛かってまして、なんと漆塗りされているんです。あまりにコストがかかるので後期モデルではこの処理は廃止されています。

コストが見合わない為国内では販売が中止されてしまいましたが、ナミキファルコンはまだ販売が続けられていますので、逆輸入でまだ入手することができます。