パイロット ミュー90(Pilot μ90)

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私が愛して止まない美しいペン先の万年筆「ミュー701」の復刻版が9000本限定で発売されました。

まぁ限定と言っても9000本ですからおそらく欲しい方の手元に行くだけの本数は充分にあると思われます。非常に製造コストが高く復刻されないと言われていたのですが、90周年の記念として復刻を行ったようです。

ただお値段が12,600円と国産のステンレスのペンとしてはかなり高価になってしまいました。オリジナルモデルが1970年ごろの価格とは言え3,000円だったことを考えるとかなり高くなってしまいました。

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特徴はなんと言ってもほぼオリジナルモデルを復元し、一体化された首軸・ペン先です。首軸から細く絞りだして、そのうえペン先をつくるという高度な金属加工がなされています。どーむはこのスッキリとしたフォルムが大好きなんですね。

クリップの形状とキャップの固定方式とそれに伴ってキャップが少し太くなっているという以外はほぼオリジナルモデルを踏襲する仕上がりになっています。現状ではあまり流行らないショートタイプに仕上げてきたのもパイロットのこだわりなんでしょうね。
キャップトップには「スピネル」と呼ばれる人工宝石が取り付けられています。確かに綺麗なんですが個人的にはコレは要らなかったなぁというのが正直な感想。単純に単価を上げる要因となっているだけのような気がします。。。

ちょっと残念なのがキャップの固定方式、オリジナルはキャップを閉める時は3点固定方式、後ろに挿すときはキャップ内部の板バネ状の部品の弾性にて固定していました。コレを復刻版では両方とも3点固定しているのですが、この固定用の部品の動きが硬く「ガッチャン」という粗雑な感触で固定されます。。。もう少しソフトな感触にならなかったのかなぁと思ってしまいます。

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ペン先ですが、コレはステンレスである事、筒状の一体型である事などから非常に硬い仕上がり。これもオリジナルをほぼそのまま再現して、複写の書類でもいけてしまいそうな硬さです(*´艸`)

ペン芯はオリジナルと素材が異なっており、透明感のないグレーのプラスチックに変わっております。オリジナルの独特の質感も捨てがたいですが、これは性能を重視したと思われます。

若干マイルドにしてくるかもと思いましたが、杞憂に終わったようです(笑)

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最後にコレをやらなければ終わらないですね、オリジナルのミュー701との競演です。
全て上がミュー701(オリジナル)下がミュー90(復刻版)です。

ちなみにミュー701は2本持っていたのですが、パイロットの営業さん用のペンケースと物々交換で中古品で私が使っていたほうはわっしーさんのところにお婿に行きました