パイロット ジェントルマン G-500(PILOT Gentleman G-500)

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これもペントレで入手した一品。
パイロットの48本入りケースとともにNさんから入手、というかここに出てくる珍しいパイロットのペンは大体この方からの購入。今回も私の顔を見て「どーむさんこういうの好きでしょ♪正統派の奴より少し変わった奴のほうが好きだもんね」さすがよくどーむの嗜好をご存知で(笑)

基本的に60年代~70年代のインク吸引方法や、ペン先の形状など各メーカーが試行錯誤していろんなモデルを出していた時代のペンが好みです。まぁもちろん試行錯誤しすぎて明後日の方向に行ってしまったペン(アメリカンブランドに多い)も色々あるのですが、そういうも含めてLOVEなのです。

軸系はφ12mm、全長は収納時138mm、筆記時145mm、この時代の国産ペンとしては大柄です。
12Kの金張りキャップにプラスチック軸、クリップ部分に透明な素材を使い、星のようなデザインモチーフを透けさせているのが外観の特徴です。

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キャップをした状態だとそんなに変わったペンではありませんが、実は色々とネタを持っているペンなのです。

吸引方法はこの古いのパイロットのペンに多く採用されているプッシュ式。ペン先をインク瓶に漬けてボタンを何回か押すとインクが充填されるようになっています。比較的吸引量が多く好きな方も多い吸引方式で、現在はパイロットのCON-70コンバータに受け継がれています。
※訂正(2009/9/30)
売って頂いたNさんから教えて頂きましたが、これはCON-70と操作方法は同じですが吸引する仕掛けについては全く違う方式で「ゴムベローズ」式という方式なのだそうです。訂正をするのを忘れておりましたが、蓮覇さんから教えて頂いたので改めて訂正してお詫びいたします。
分解してみて(やっぱり分解するのか俺w)気づいたのですが、シェーファーのPFMと同じように吸引機構がユニットになっており、吸引管がペン芯の中まで伸びています。この吸引管からペン芯にインクが吸引される方式になっています。PFMはこの吸引管が尻軸の操作により繰り出されるようになっていますが、G-500ではペンの内部に固定されるようになっています。

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このペンの最大の特徴は角ばった独特のデザインが与えられたペン先です。
多くのペン先は局面で構成されていますが、このペンは平面をうまく組み合わせた大型のペン先になっています。ハート穴も矢印の形になっていて、とても気合を入れてデザインした事がうかがえます。これをこのペン専用で作ったとなると随分コストかかったでしょうねぇ。。。
材質は14金、角ばったデザインのせいかあまりしなりは感じませんね。

今回無理矢理ペンクリデビューさせられていた(w関西の元締Y氏にペン先を軽く調整してもらってあります。
かなり細字なので、書き味はどうしてもカリカリした感じが残ってしまいますね。

いい感じのペンですし、吸引機構も元気なので使いたいのですが、なかなか手に入らないペンなのでちょっと使うのを躊躇してしまいますね~( ̄▽ ̄;)