三菱鉛筆 ユニボールファントム(uni uni-ball FANTHOM)

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遂に出たかと言う感じで本日発売されたパイロットフリクションボールの対抗商品である三菱鉛筆の「ファントム」です。「ファントム」というネーミングは、「幻想、幻影」という意味を表す英語(phantom)とフランス語(fantome)を掛け合わせた造語なんだそうです。
http://www.mpuni.co.jp/product/category/ball_pen/fanthom/index.html
http://www.mpuni.co.jp/newsrelease/2010/1268718666.html
 
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フリクションボールとの大きな違いは消去ラバーの位置。
フリクションボールは尻軸に消去ラバーを取り付けていましたが、ファントムではキャップ自体をウレタン系だと思われる柔らかい素材としてキャップでこすれば消えると言う方法を取っています。色展開もブラック、レッド、ブルー、ピンク、オレンジ、グリーン、スカイブルー、バイオレットの8色と完全にパイロットを意識したラインナップ。
 
完全に後追いなのですが、正直なところあまり褒められませんね。今回は申し訳ないんですがこき下ろします。
 
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まず何がいけないかというとその発色、とにかく発色が悪く全体的に薄いのです。
画像上段が全色の比較なのですが、左がパイロットフリクションボール、右がユニボールファントムになっています。一目瞭然で色が薄く、赤系はまだましなんですが青系や黒は本当に薄くくすんだ色なんです。
下段がは両方黒で書いて消えっぷりを比較してみましたが、並べると余計に色の薄さが目立ちます。これで「黒」というのはちょっと無理がありますね、これでは「グレー」です。
 
消えっぷりは互角ですが、筆記用具の根本である書くということを外してしまっているのは致命傷ですね。またキャップでこすって消すとキャップが磨り減って変形してしまうのも×です。後発商品としては価格的なメリットもないし筆記用具として上回っているところもないと言うのはかなりきついと思います。キャップで消すのもパイロットはフリクションいろえんぴつでやってますしねぇ。。。