満寿屋 MONOKAKI

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原稿用紙・便箋で有名な満寿屋から発売されたノート。
http://www.asakusa-masuya.co.jp/note.html

越前和紙の羽二重紙を使った表紙に高木亮さんが手がけた切り絵があしらわれています。非常に落ち着いた漢字のノートに仕上がっています。どーむの持っている勝手な満寿屋のイメージからすると少し違和感のある「MONOKAKI」というローマ字表記の名前が与えられています。
 
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面白いなと思ったのがカバーを使うことを前提として、写真左側の黒い部分の見返し(表紙の内側、本体の間にある紙)が表紙並みに厚い紙を使っています。これはカバーを使うとどうしても段差が出来てしまい、書きにくくなるのを防ぐ効果を狙っている様子。何でもフルハルターの森山さんのアイディアなんだそうで。

また安定して大きく開くために、一本の糸で糸綴じする紙の量を8枚まで減らし、その束を10束まとめることでノートにしてあります。160ページのノートとしてはかなり安定して開いた状態を保つことが出来ます。

紙は満寿屋オリジナルのクリーム紙を使用。
最初から万年筆の使用を前提としており、引っかからないけれども適度な抵抗感のある紙になっています。
 
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私が使うインクで一通り書いてみました。
左側が筆記面、右側が裏面から撮影しています。
(実際は写真ほど裏側からの筆記線は目立ちませんが)
上から
パイロット ブラック
パイロット ブルー
パイロット ブルーブラック
セーラー ジェントルインク・ブラック
セーラー ジェントルインク・ブルーブラック
セーラー 極黒
セーラー 青墨
ペリカン ブラック
ペリカン ロイヤルブルー
インクの吸いをかなり抑えており、滲み・裏抜けがほとんどありません。非常に万年筆用の紙としては優秀と言えると思います。今回のサンプルは比較的細いペンを使わせてもらいましたが、太いペンで書いても同様の結果が出ました。
ただし、インクの吸いを抑えているということは紙の上にインクが結構な時間残るので、残念ながら渇きはかなり悪いです。

ラインナップはセミB5およびA5、B6版、各サイズに罫線ありと無しの2種類、合計6種類が用意されています。お値段は945円~1470円と高級ノートとしては標準的なお値段に収まっているかと思います。