パイロット ダブルスペアーインキ

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ちょっと変なものを入手したので報告。
パイロットのカートリッジインキなんですが、現在販売されているものとは少し違います。ダブルスペアーと呼ばれるタイプで、古いペンの一部に採用されていたものです。現在では販売されておらず、対応する万年筆をお持ちの方だとストックされている方もいらっしゃるかと思います。
 
最近はネットオークションなどでも入手できるようになりましたが、なかなか状態が良い物が少ないのも実情。
古いものなので仕方が無いのですが、インクが蒸発してしまってほとんど入っていないものも良く見られます。
 
今回入手したのはインクがかなりの分量残っているという状態のもの。箱も古いものとは思えないくらい綺麗で、良くこんな状態で残っていたなという感じです。
 
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現行のカートリッジ(以前はシングルスペアーと呼ばれていた)と並べてみるとこんな感じ。
長さは比べるまでもありませんね、約半分の長さしかありません。もちろんインク容量も半分ですが、ダブルの名前の通りペンの中に2つ収めることが出来るようになっているものがほとんどです。
 
差込口を比べてみるとダブルスペアーの方にはなにやら青いパーツが嵌まっているのが分かると思います。
これはダブルスペアーを使う万年筆はペンの側に俗に言う「ヤリ」の部分がなく、カートリッジのシールを突き破ることが出来ません。そのためカートリッジ側に右下の写真のように斜めにカットしたヤリ代わりのパーツを挿入すると言う面倒なことをしています。
これならペンの側にヤリをつける努力をしたほうがよさそうな気もしてしまいます。。。
 
オークションで入手可能と書きましたが、現物を見たい、送料が馬鹿馬鹿しいと思って購入を見送っている方も多いのではないかと思います。4箱ほど13日の神戸に持ち込みますので、気になる方はどーむのブースまでお越しくださいませ。