セーラー カーボファイン(SAILOR Carbofine)

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セーラーが2009年に発売したカーボン製の軸&キャップを持つ万年筆です。
カーボン製の万年筆は色んなメーカーから発売されていますが、セーラーが材料調達のパートナーとして選んだのはヨネックス。テニス・バドミントンラケットやゴルフクラブの製作でカーボン材料加工の高い実績を持っている企業です。
 
セーラーの場合いろんな企業から軸材の調達を行っていますが、このカーボファインについてはキャップリングに「YONEX」の刻印を入れてダブルネームとする力の入れようです。
http://www.sailor.co.jp/BUNGU/carbofine/index.html
 
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ペンとしての特徴は既に廃版となってしまったプロシックシリーズのパーツを流用、胴軸とキャップのパイプ部分をカーボンシャフトに置き換えています。またどういう訳だかクリップレスとして発売しているのですが、評判が悪かったのかカーボファインIIとしてクリップ付きバージョンをすぐに発売しています。

軸径はφ12.7mm、全長が収納状態で138mm、筆記状態で166mm。キャップの尻軸への挿し込みが浅いこともあり、筆記状態にするとかなり長くなります。その分リアヘビー気味です。プロギア・プロフィット系に比べると軸が若干長めなので、キャップを後ろに付けずに書いても良さそうです。

カーボン素材を使っていますが、金属トリム部分が大きいこともあってイメージほど軽いペンではありません。カーボン素材を使う以上は軽さを追求した方が面白いと思うんですが、各メーカーそういう方向性にあんまりならないんですよね。
 
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ペン先は14金中型が付いています。
定評のあるペン先ではありますが、26,250円もするペンなのですから大型を奢ってほしいところです。ただベースとなるプロシック自体が中型ペン先でしたから致し方のないところなんでしょうね。