特急しなの

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名古屋⇔長野間を往復する特急列車、長野⇔東海、近畿地域を往復する私が最も多用する列車です。
(1日1往復だけ大阪⇔長野間の往復となります。また観光シーズンには白馬方面への臨時便もあるようです)
http://jr-central.co.jp/museum/zukan/z_to_383.html

写真は左からワイドビュー型先頭車両、貫通型(他の列車に連結できる)先頭車両、自由席車内

1時間に1本というダイヤや、6両編成中自由席が2両(1両喫煙、1両禁煙)という構成のためいつも自由席はかなり混んでいます。私はほとんど長野駅名古屋駅という始発駅での乗車の為座れないと言う事は少ないですが、途中の駅から乗る場合、特に夕方は覚悟したほうが良いと思います。

まぁ外観についてはJR東海を代表する「特徴の無い」特急列車です。以前に紹介したJR九州のカッ飛んだデザインとは対極を成す車両(383系)を使用しています。

「外観について」と前置きしたのは、この列車の最大の特徴はメカニズムにあります。一度乗っていただけると分かるのですが、「しなの」は中央西線篠ノ井線というかなりの山間地を走ります。その為カーブでも速度が上げられるように「振り子電車」と呼ばれるカーブに合わせて車体が傾くギミックが採用されています。

実は現行の383系以前の車両381系では遠心力で自然に傾く構造が取られていましたが、これが変なタイムラグがあったり、当然自然に傾けているので揺り戻しがあったりでとても酔い易い列車として有名でした。私が学生の頃までは旧型車両がメインでしたので、この「しなの」に乗るのは乗り物酔いする私にとっては非常に苦痛でした。
しかし、新型の383系になってからは電子制御になり、乗り心地は劇的に改善されました。なので最近は何の気兼ねもなくくつろぐ事ができるようになっています。
振り子式解説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%AF%E3%82%8A%E5%AD%90%E5%BC%8F%E8%BB%8A%E4%B8%A1

しかしその振り子機構のおかげで、名古屋⇔長野間という山間路線を3時間で結べているわけですから、コレを思いついた方には感謝しなければいけないんでしょうね。

また「しなの」のもうひとつの特徴としては複数のJR管内を通ると言う事。名古屋⇔塩尻間はJR東海塩尻⇔長野間はJR東日本の管轄となるため、塩尻駅でいちいち乗務員が交代します。さらに大阪までの便については米原⇔大阪間についてはJR西日本管内となるため、米原駅でも乗務員交代があります。新幹線ではお約束ですが、在来線特急で毎回行われているのは珍しいのではないかなと思います。

TB先を探したら、テツ(撮りテツ)の皆さんには381系のほうが人気らしい…