特急ワイドビュー南紀

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JR東海が運行する名古屋⇔紀伊勝浦(新宮行きもあり)を「ワイドビュー」の名前で運行されている特急列車です。関西本線(名古屋~河原田)伊勢鉄道線(河原田~津)紀勢線(津~紀伊勝浦)を走っていきます。

パッと見には「しなの」383系と良く似た見た目ですが、多くの区間が非電化区間の為、ワイドビュー気動車であるキハ85系で運行されています。気動車なのでどうやっても乗り心地、静粛性は電車に比べ劣りますが、気動車としては快適なほうだと思います。
http://jr-central.co.jp/museum/zukan/z_to_kh85.html

'89年デビューの気動車の為か、通路とシートに大きな段差(写真中)があるハイデッカー構造です。JRのホームページでは「パノラマ感を強調…」なんて表現を使っていますが、これはあまりよろしくありません。体の不自由な方や年配の方、私のように大荷物の人間にとってはありがたくない状態です。

乗降口にも結構な段差があり、車両の基本設計の古さを感じます。同じ気動車特急である四国の「しおかぜ」や「南風」に使われている2000系や九州の「ゆふいんの森」のキハ71・72系はともかく、同じ路線を多く走る「快速みえ」キハ75型はフラットデッキになっているのですから、特急も是非グレードアップして欲しいなと思うところですね。

途中松阪までは近鉄と併走しており競争も激しいはずです、「南紀」が4本/日しかないあたりを見るとやっぱり対近鉄では苦戦しているのかな?と思います。今回は新宮へ行ったので「南紀」に乗りましたがどーむもこの列車なら、松阪辺りに行くなら特急料金のいらない「快速みえ」か近鉄を選択すると思います。実際所要時間については快速みえとあまり変わらなかったりするのです…

路線は名古屋~津までは工業地帯のど真ん中を通っていくところなので、景観的な面白みはありません。紀伊長島あたりからようやく海辺へ出て行きますが、紀宝町あたりまで行ってやっと眺めが良くなるという感じです。

熊野~南紀区間は高速道路も大台町に新しく出来た大宮大台ICまでしか高速道路も無く、鉄道路線紀勢線しかないため、廃止になる事は考え難いと思います。しかしオーシャンアロー号で大阪へ出るほうが早く都市部へ出ることが出来、増発なども期待できないのも実情です。せっかく熊野古道世界遺産指定を受けたのだから、この路線がもう少し活性化して欲しいなぁと思います。

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http://mycasty.jp/marikohamatani/html/2005-08/08-14-116803.html
http://freeport.at.webry.info/200607/article_13.html