パーカー180 インシグニア(Parker180 Insignia)

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パーカーの1970年代後半~1980年代半ばまで販売されていた万年筆です。
様々な軸のバリエーションがあるようですが、これはインペリアル(もしくはインシグニア)という22金メッキ軸モデルのようですね。
(※idesitukiさんのご指摘頂きました、インペリアルではなく金張りのインシグニアのようです。)

かなり細身の軸ですし、胴軸もかなり薄く作られているのでメタル軸のペンとしては異常なほど軽いです。首軸部分のプラスチックもちょっと安っぽい感じで結構滑ります(^_^;)

パッと見のルックスとしてはごく普通のパーカーのペンに見えますが、コイツはキャップをあけると凄いギミックを隠しています。

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え?わかんないって?
ペン先を良く見て下さい。

何?コレじゃわからない?
拡大写真を出せって?
しょうがないなぁ(w

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ペン先の表裏の使い分けで線の太さが変えられるんです!


なんと最初からペン先の両面で書く事を前提として設計されており、どちらの面を使うかで線の太さが変えられるようになっています。
写真左の側を上にするとM(中字)相当、右側の面を上にするとXF(極細字)相当となります。ただ、両面で使うことを前提にしているため、XF側はこの時代のペンとしては異例に硬いペン先になってしまっています。また構造上ペン芯が非常に小さいので早書きするとスキップ(インク途切れ)します。

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実際に使ってみるとこんな感じ、変わったペンなのでコレクションの一品として持っていますが、あくまでもネタ用(笑)
実用としては万年筆らしさがあまり感じらないルックスですし、書き味もイマイチ(特にXF側)なので普段はペンケースの中で眠っている事が多いですね。首軸がチャチなのでぶっ壊しそうで怖いってのもあります(w