トンボ エアプレス(TOMBOW AirPress)

イメージ 1

トンボの新製品!といっても発売は3月半ばでしたから1ヶ月くらい遅れちゃいました( ̄▽ ̄;)
ノック式加圧ボールペンのエアプレスです。

加圧ボールペン自体は今となってはそんなに珍しいものではありません。
有名なのはフィッシャーのスペースペン、三菱からはパワータンクシリーズが発売されていますし、トンボ自身もXPAを出しています。

イメージ 2

従来の加圧リフィルはあらかじめガスで加圧・密封してその圧力で筆記方向や阻害要素に関わらずスムースにインクを送り出しています。それに対してこのエアプレスはノックする動作と連動して空気を圧縮してリフィルに送り込み加圧する方式を取っています。加圧のメカは軸中央部から見えるようになっていますが、窓が小さすぎてよく見えません( ̄▽ ̄;)

で、恒例の分解(w

イメージ 3

リフィル短くねぇ?

本体自体も全長122mmと短めですし、加圧ユニットなどのスペースの都合もありますがSFシリーズというかなり58mmしかない短いリフィルが採用されています。

ルックスは太目のφ13.7mmの全面ラバーコート軸、シンプルですが大きく開くスプリングクリップと工夫されています、どうも現場で使われることを想定して開発したようです。

でもこれで定価630円ってのはいくらなんでも高すぎると思います。
私もブログのネタにするために買いましたが、そうじゃなかったらこれは行きません。通常のリフィルでも加圧できるのは面白いのですが、この値段では通常リフィルを使う意味がありません。

書き味についても特筆すべきものは感じられません、むしろ加圧しているせいかインクダマが出やすいように感じます。私のような文具ヲタクから見ても商品性が見えづらく、一般ユーザーからすれば中途半端に高いボールペンとしか見えないでしょう。
実際三菱鉛筆が加圧リフィルを使ったパワータンクを210円で出していて、インクの量では比べ物にならないのですからせめて同じ値段くらいでないと勝負にならないでしょう。

とても厳しいレビューになりましたが、個人的に機構はとても面白いと思うので、是非コストダウンを図って頂きたいところです。