クロス アポジー万年筆(CROSS Apogee)

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久しぶりに現行モデルを紹介しますね。
クロスはタウンゼントやセンチュリー系のクラシックなペンが有名ですが、一応コレはそのトラディショナルラインのモデルのひとつで「アポジー」というペンです。
http://www.cross-japan.com/pens/apogee.html
トラディショナルという割には随分頑張ったデザインのモデルですが。。。

デザイン的には長いキャップと軸中央部を大きく膨らませたコロンとしたフォルムが特徴的です。またキャップリングもかなり太めに作られており、クラシックに見せかけておいて結構インパクトのあるデザイン。クリップも随分長めですが、スプリングクリップになっているので使い勝手は良いです。

アメリカンブランドらしく金属軸に色々な装飾を施したモデルを揃えており、クロームメッキモデルから、ラッカー塗装、金メッキ、スターリングシルバーなど色々な軸が用意されていますが、コレは2番目に安いレッドラッカーというモデル。個人的にはクロスのラッカー軸は結構好きです、独特の透明感があって良いんですよね。
ちなみに2番目に安いと言っても定価で行くと22,050円ですからそれなりのお値段のペンですが、例によって5,000円未満で購入してます(*´艸`)

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軸径はφ12mmと金属軸としてはかなり太めですが、あくまでも一番太い所でという事なので握る部分によって随分印象は違うと思います。首軸のすぐ後ろあたりを握るどーむの場合モロに一番太い所を持つので随分太く感じます。キャップが長めの分深くはまる為手にまともにキャップが当たりますし、キャップの重量もあるのでつけるかつけないかでも印象が変わるペンだと思います。
ただブラス(真鍮)にラッカー塗装の軸なので結構重いため、前の方を持つ方だとちょっと持ちにくいかもしれません。少し後ろ目を持ってペンの自重をうまく使って書ける方のほうが楽しめると思います。

こんなデザインコンシャスなモデルでも、トラディショナルラインと言ったからには意地でもコニカルトップをつけているのがクロスらしいといえばクロスらしい処理です(w

インク充填はカートリッジ/コンバータ両用式、クロスお得意のねじ込み式コンバータを使用します。コレはもっと他のメーカーが真似しても良いと思うんですがね。。。

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ペン先は18金のものが取り付けられていますが、ボリューム感のある軸に比べてかなり小さいペン先です。
軸が太めでずんぐりむっくりしているのでペン先の小ささが少し目立ちますね、バランス的には大きいペン先がドーンとついていて欲しいところです。まぁそうするとお値段も「ドーン」となっちゃうんでしょうが(w

小さなペン先が意外と柔らかいペン先、しなりもありますが若干ペン先が割れます。
クロスはボールペン屋のイメージが強いのか万年筆の人気は今ひとつですが、実は書き味がなかなか良いです。フローがよく仕上げも丁寧ですし金ペンらしいタッチの柔らかさもあり、あんまりハズレがないように感じます。