パーカー100万年筆(Parker100)

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パーカーが往年の大ヒットモデル「51」を現代風にリニューアルして2003年に発売したモデルです。同じ2003年には復刻版である「51スペシャルエディション」も発売されています。

元の51から受け継いでいる部分としてはペン先の大半をカバーするフーデッドニブであること、キャップが嵌合式であることが挙げられます。それに対して違っている部分としてはインク充填がエアロフィラーから両用式に変更になり、プラスチック軸から金属軸になっています。
金属軸といっても内部はプラスチックのインサートがあり、その外側に金属をかぶせているタイプなのでそんなに極端に重いわけではありません。ただ51が非常に軽いペンでしたのでずいぶん重く感じてしまいます。
また軸に比べてキャップ(特にクリップ部分)が重いため、キャップをつけるとかなりリアヘビーになります。

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軸径はφ12.5mm、全長が収納時144mm、筆記時151mm。
軸および首軸はブラス(真鍮に)の外筒にパール入りのラッカー仕上げ。カラーはダイアモンドブルー、スモークブロンズ、コバルトブラック、アイボリーホワイトの4色が用意されていました。個人的にはアイボリーホワイトが激萌え立ったんですが、入手したのはなぜかスモークブロンズ(w

キャップはブラスのサテン仕上げ、これが結構汚れやすいのでインクなどが着いた手で触ると見事に汚れます。ただ金属軸のいいところで掃除するの簡単なので、塗れた布でふき取るだけで十分です。

100のキャップは非常にクリック感が気持ちよく嵌ってくれるのですが、難点としては気密性はイマイチです。長期間使わずにインクを入れたままにしておくとペン先が乾いてしまいます。
(パーカーの嵌合式は往々にしてその傾向がありますが…)

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ペン先は18金のものが与えられていますが、ペン先の大半が首軸に隠れていてほとんど見えません。その為知らない人から見ると万年筆を使っているように見えず、ボールペンのように見えるかもしれません。しなやかさはほとんど感じられず良くも悪くも現行のパーカーのペンだなぁと感じます。デュオフォールドにも通じるガシっとした書き味が特徴です。
個体にもよると思いますがインクフローも渋めなので、筆圧をかけずにペンを滑らせる書き方では少し使いづらいペンだと思います。逆にボールペンに慣れている人にとっては比較的入りやすいペンなのではないでしょうか。