シェーファー スノーケル サラトガ(Sheaffer Snorkel Saratoga)

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シェーファーのビンテージ物では人気のあるスノーケルですが、実は大きく分けて3種類あります。
PFMに使われているインレイド(象嵌)タイプ、一番ポピュラーな巻きペンタイプ、そしてイマイチ人気が無いのがこのオープンニブタイプです。
PFM III →http://blogs.yahoo.co.jp/ttokondo/58496597.html
スノーケル ヴァリアント →http://blogs.yahoo.co.jp/ttokondo/48563000.html

これもオークションでえらい安く手に入れたもの。軸の状態が白く濁ってしまっていてすごく悪かったんですが、磨いたら意外と綺麗になりましたね。

1950年頃の製品のはずですが、軸以外の状態は良好です。水色のプラスチックに金トリム、ホワイトドットが付いていませんので普及ラインだった事がわかります。クリップには「Sheaffer's」の刻印が入っています。

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軸径はφ11mm、全長は収納時142mm、筆記時162mm。
この時代のシェーファーらしくキャップの尻軸への挿し込みが浅く、筆記状態だと非常に長くなります。

インク充填はスノーケル式。
尻軸を回すと吸引管が伸び、そのまま尻軸を引いて押し込むと独特の「プシュッ!」という音と共に空気圧差を使ってインクが吸引されます。相変わらず大仰なシステムの割にはインクが入りません(笑)

このオープンニブタイプの特徴として吸引管の先が垂直に切られていることがあります。インレイドと巻きペンタイプではペン芯に合わせて斜めにカットされています。ただこの吸引管からペン芯にどうやってインクを供給しているのか相変わらず謎です。インクタンクおよび吸引管を見ても、吸引管の先にほんの少し切れ込みがあるだけなんですが、ちゃんと供給されるんですよね~

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ペン先は14金製バイカラーのオープンニブ、ほとんどペンポイントの無い細字タイプです。
シェーファーとしては珍しく反りがほとんど無く、多少なりともしなりがあるペン先です。とは言うもののやっぱりこの時代のものとしては相当硬い部類に入ると思います。

販売時にOリング交換などのメンテナンスがされていますが、リングのサイズが微妙に合っていないのか吸引動作がかなり硬く、少々力が要りますね。グリスが足りな感じもしますので、グリスアップしないと。。。