スティピュラ ヴェド(Stipula Vedo)

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スティピュラの回転吸引式の普及版クラスの万年筆です。
普及版と言っても定価ベースで15,750円ですから国内でのお値段としてはそれなり。実はこれ2年前の万年筆祭で試し書きをしたところ、鉄ペンとは思えない滑らかで柔らかい書き味にビックリしたました。以来気にはなっていたんですが、安い値段で見つけたので確保してみました。
http://www.diamond.gr.jp/stipula/products/classica/vedo_topa.htm

インク充填方式は回転吸引式、通常と逆で時計回りで押し出し、反時計回りで吸引するようになっています。ヴェドという名前はイタリア語で「見える」という意味らしく、軸中央部のインクタンク部分が透明になっているのが特徴です。(と言っても金ペンのヴェンテ・ドゥーエや限定品のスプレマもこのスタイルですけど)インクタンクを割り切ってすべてインクビューにしてしまっているので、インクがやたらとたくさん入ります。そのかわりインクタンクを直接触る形になるので熱膨張によるインク噴き出しには注意が必要ですね。

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軸径はφ13.5mm、全長が収納時130mm、筆記時154mmですからそんなに大柄なペンでもないんですが、キャップが大きめのため持って見ると数字以上にしっかりした印象です。パッと見ほとんど金属パーツを使っていないように見えますが、なぜかインナーキャップが金属製。そのうえキャップが大きいめのため結構リアヘビーですね。

クリップ上部にはスティピュラのブランドマークである葉っぱのレリーフが取り付けられています。またインクビュー部分にはレーザー彫刻によるブランドロゴが入っているのもスティピュラらしいですね。

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ペン先は前述の通りスチール製のものですが非常にしなやかで弾力のある書き味、個人的には結構気に入ってます。ペン先にも葉っぱのレリーフが入っていますが、軸が派手だけに少しペン先が負けているかなぁという気もしますね。

軸色は「トパージオ(Topazio)」というイエローマーブル。
この辺の軸色などの演出はさすがイタリア製という感じがしますね。ただ良く見ると微妙に作りが粗かったりしてイタリアっぽいのが玉に瑕ですが(*´艸`)

※追記(11/22)
ヴェドはモデルチェンジがあり、現行モデルはインクビューは残っていますがカートリッジ/コンバータ両用式に変更されています。
http://www.diamond.gr.jp/stipula/products/classica/vedo_azu.htm