シェーファー 謎のインペリアル?

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今回のWAGNER中部大会での戦利品。
「またシェーファーかいっ(*゚∀゚)っ」って突っ込みが聞こえる気がしますが、開き直って進めましょう。

ちと珍しいブラウン軸のインペリアルIVに見えますが、実はコレが違うんですね。Nさんのパイロットのペンの中に一本だけ混じっていたシェーファー。お値段も安かったので手に入れてきました。細かく見てみると、コレはなかなかのレア物であることに気がつきます。

まずはペン先の刻印がインペリアルIVの時代のものじゃないんですね。PFMの同年代の両側のSの文字が大きく書かれたタイプであること、また「SHEAFFER'S」表記のものであることがから1950年代頃の製品だと推測できます。一般的に出回っているインペリアルIVのペン先刻印は「SHEAFFER」となっています。

首軸と胴軸に少し段差があるのが一般的ですが、この軸は段差がありません。

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さらに謎なのがペン芯。
通常シェーファーのインレイドニブはペン芯が露出しているものなのです。
PFMIII
シルバーインペリアル
インペリアルブラス

それに対してこのペンはペン芯が首軸に内蔵されて露出していません。60年代から70年代の国産の爪形ニブのモデルによくあったタイプに見えます。シェーファーだとレディーシェーファーに見られますが、インレイドニブでこのタイプはシェーファーコレクターであるどーむも初めて見ました。今回WAGNERに来られていたシェーファー好きであり変なもの好きのつきみそうさん夢待ち人さんにもお聞きしてみましたが、お二人とも初めて見たとのこと。。。

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このペン芯側の穴からインクを吸引する方式になっており、パイロットのチップフィル式と同じような感じ。スノーケルの吸引管がなくなったような構造になっています。

とにかく素性がまるで分らず、久しぶりに混乱をきたす万年筆を手に入れてしまいました。なにか情報をお持ちの方は是非ご提供を頂けると嬉しいです。