シェーファー PFM V(SHEAFFER Pen for MenV)

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ずっと欲しかったペンをオークションで捕獲いたしました。
シェーファーの名作PFMのバリエーションであるPFM Vです。
以前紹介したPFM IIIがプラスチックボディ&プラスチックキャップだったのに対して、Vは金メッキのキャップが与えられているのが大きな違いです。

使用できない状態として出品されていたものですが、吸入ユニットがインクで貼りついているだけでした。お湯でインクを溶かしてら簡単に復活。心配していたゴムサックの状態も良好。軸の状態も非常に良かったのでおそらくあまり使っていなかったんでしょう。

ただ、残念なのは吸引の気密を保つOリングが少し劣化している感じなんですよね。一応吸引はしますが、交換したほうが良さそうなので、余裕のあるときに交換しないといけませんね。

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IIIとの違いは2点、写真でVとIIIを並べてみました。
1点目は冒頭に書いたとおりキャップが金メッキになっていること。素材だけではなくキャップ径がIIIのプラキャップがφ15mm、Vの金属キャップがφ13.5mmと少し細くなっています。
もう一点は尻軸の吸引ハンドルの後端に金メッキのパーツがあしらわれています。ここもアンティークではメッキがはげたりしているものが多く見られます。今回は万年筆、ペンシルともクリップ部分にくすみが見られましたが、これは磨き布で軽くこすっただけで落とせました。

今回はペンシルとセットでの購入でした。おまけ扱いでしたがこれがセットとして出品されていたらもっと高くなっていたでしょう。
ペンシルは0.9mmのツイスト式、消しゴムなどもすべてそろっている状態でした。金属キャップ部分にプラスチック部品がインサートされているのですが、これが外れてしまっていましたので接着剤で補修しました。

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ペン先は標準タイプの14金モデル。
金品位以外は特に変わりはありません、シェーファー得意のインレイドニブです。
ペンポイントは非常に小さく、おそらくEFではないかと思います。インクフローがいいので細さはそれほどではありませんが、少し引っかかりを感じるので少し調整が必要でしょうか。