ホンダ シビックハイブリッド(HONDA CIVIC Hybrid)

長野県から名古屋に戻ってきて一番の懸案だったのが実は車。
 
これまではラクティスの4WDに乗っていましたが、長野に住んでいたころは燃費は12~13km/lくらいは走っており大きな不満はありませんでした。しかし、名古屋に引っ越して市街地走行が中心になると良くて9km/l台、悪いと7km/lにまで落ちてしまっていました。

昨年まで住んでいた街は雪がメートル単位で降る豪雪地帯、そのため車を選ぶ際の必須条件が4WDであることでした。しかし4WDはどうしても車両重量が重くなる上にギヤも多くなりパワーロスも大きく燃費がどうしても悪くなります。現在の仕事は業務で車を使うのですが、燃料代の負担がきつくなってきてしまったので、車の入れ替えをすることにしました。
 
今回の購入条件としては、
 
・低燃費車であること(と言っても市街地で12km/lもあれば十分)
・立体駐車場に入る車高
・4人がしっかり座れる居住性
・せっかくなので車格を上げたい
ラクティスの下取り込みで80万円以内
 
せっかくだからハイブリッド車にしようと思うものの、 プリウス(現行・先代)はアホみたいに大量に走っているので嫌(笑)そうすると初代プリウスかホンダ車しか選択肢がなくなってしまいます。
初代プリウスは古い車と言うこともあり、状態が良いものがなかなかありません。ホンダ車も一通り試乗してみましたが、CR-Zはそもそも値段的にアウト( ̄▽ ̄;)インサイトは初代・現行型とも後席の居住性に問題がありますし、現行型は徹底的なコストダウンの結果で内装が安っぽいのも気に入りません。
 
そこで浮上してきたのが一目ではハイブリッドとは分かり難く、見た目で損をしているシビックハイブリッド
探してみるとさすがに売れていないだけあってタマ数が笑ってしまうほど少ない。さらに走行距離や価格などの条件を考えると、候補にできるのは愛知県内では2台しか見つけられませんでした。
 
とりあえず仕事の移動にかこつけて見に行って見ましたが、ディーラー系の中古車センターで見つけたこの個体が非常に状態が良いものでした。実際に見積もりを取ってみると諸経費混みで154万、ラクティスの下取りが80万で総支払額74万。そこから値切り倒して68万まで泣いてもらいました(*´艸`)
 
実はもう一社オークション車などの扱いをしている店でも見つけて落札できれば買うという申し込みまでしたのですが、そちらはこちらの提示している値段では落札できなかったようで話が流れてしまいました。担当の方にはいろいろ苦労していただいたので悪いことしちゃいましたね。
 
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と言うことで我が家にやってきたシビック
1週間ほど乗ってみましたが個人的なインプレッションをしてみたいと思います。
 
シビックと言えばコンパクトカーのイメージがありますが、現行シビックはなんと全幅1750mmの3ナンバー。旧型(ES9)に比べると55mm大きくなっています。ホンダの世界的な旗艦車種ということで、セダンとしての居住性は非常に高く、内装もしっかりコストがかかっています。できるだけボンネットを短くして居住空間を長く取り、タイヤを四隅に追いやっているので広々としています。前職時代にたまに乗っていた先代型プリウスに比べると、室内の広さと乗り心地は大きく勝ります。
 
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ただ、やっぱりハイブリッド車ですから気になるのは燃費です。エアコンガンガンにかけて市街地を走ると13km/l前後がやっと、ぎりぎり合格というところでしょうか。この点は完全にプリウスに負けています。
 
ホンダのIMAはそもそもがエンジンの補助としてのモーターアシストで、モーターだけで走ることができるプリウスとは根本的な設計思想が違っています。シビックについては大柄な3ナンバーボディに1300ccのエンジンを載せて燃費を抑え、足りないパワーをモーターで補助しているという感じです。低速域をモーター中心でコントロールするプリウスと比較してしまうと市街地ではちょっと不利なようです。
 
ただし、踏み込んだときの反応は非常に素晴らしいものがあります。プリウスはその辺の反応の鋭い車ではないので、その点はホンダIMAの方が私は好みだったりします。高速道路や郊外の快適な国道などで計測すると20km/l近い数値も叩き出しますので、遠乗りでどの程度出せるか楽しみにしたいと思います。
 
プリウスが従来の車と比較するとゲームのような独特の運転感覚を持った車だったのに対して、シビックはずっと普通の運転感覚で乗れます。ハイブリッドに乗っているという満足感と言う意味ではちょっと物足りない感じはしますね。言われずに普通に乗っていたらただのアイドリングストップ車と思ってしまうかもしれません。
 
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運転しているなかで特徴的なのがメーター。
上段にスピードメーター、瞬間燃費、燃料計などを、下段にタコメータートリップメーター、警告灯などを配したマルチプレックスメーターと呼ばれる独特の方式を採用しています。最初はどうなんだと思いましたが、慣れれば案外見やすいです。
 
ほかのポイントを上げていくと、
良い点
 
1) 3ナンバーになったことで室内がゆったり広い
2) ガラス面が広く室内が明るい
3) ガラスがスモークガラスじゃない
4) 重心が低く良く曲がる
5) 遮音性が高く、非常に静か
6) 街中でほとんど見ない(笑)
悪い点
a) 着座位置が非常に低く見通しが悪い
b) 最低地上高が低く、ちょっとした所で腹をする
c) 車高が低く若干乗り込みにくい
d)  ドアミラーが小さく視界が狭い
e) リアワイパーが無い
f) ブレーキフィールが若干不自然
g) 燃料タンクが50lとなっているが、実際に警告灯がついて給油すると40l程度しか入らない
一番気になるのはブレーキですね。
通常の油圧ブレーキと発電を伴う回生ブレーキの二つを協調させるシステムなので、ブレーキペダルを踏んだ時に伝わってくるリアクションが薄いんです。
 
またブレーキを踏んで10km/h以下まで減速するとアイドリングストップ回生ブレーキが突然抜けるような感覚があるのでこの辺も慣れが必要ですね。この現象は旧型のプリウスでも同じようなことがありましたので、アイドリングストップの機能がある車では避けられない命題なのかもしれません。
 
とりあえず現状では新しいおもちゃを手に入れたようなものなので嬉々として乗り回しております。しかしどーむがセダンに乗っているのは似合わないなぁ(w