パイロット キャップレス C-200SW(Pilot Capless)

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たまには万年筆も出しておかないと、と言うことで久々に国産オールド物。
Y.Y難波のオークションでオークショニアなのに入札・落札すると言う大技をぶちかまして購入した逸品w

1964年発売の2代目キャップレス、回転式だった初代C-600MW/C-1000GW(1963年発売)に対して片手で操作できるノック式を採用。ノック式としては初めて発売されたものになります。ペン先の乾燥防止の為に設けられているシャッターもバタフライ式を採用、現在のキャップレスに繋がるデザインになっていますね。
ニブの刻印から判断するとこの個体自身は1965年12月製と言うことになります。
 
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ばらして内部のペン本体を取り出すとこんな感じ。
インク充填はカートリッジ/コンバータ両用式なのですが、これが曲者でしてこの当時のキャップレスはダブルスペアー式と呼ばれる小さなカートリッジを採用しています。そのため現行のパイロットのカートリッジを使うことが出来ません。

今回はコンバータまで揃った状態なのですが、前オーナーのパイロットマスターN氏によると「コンバータが貴重だからね( ̄ー+ ̄)」との事でした。
 
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ペン先は露出する部分が非常に少なく、本当にちょこんとしか出てきません。深くノックするとペン先が固定されずに引っ込んでしまいます。ニブの材質は14金、ペン先のサイズがサイズですのでほとんどしなりはありません。また、これは現行のキャップレスにも共通することですが、筆跡はあまり抑揚のない一定幅になる傾向があります。
 
ペン芯はこの当時のペンにはよくありがちな半透明のプラスチック製。
現状実用には回していませんが、ペンポイントが豪快にずれているので直さなければ書けません(^_^;)先日のパイロットのペンクリで広沢さんに直してもらえばよかった。。。_| ̄|○