アレックス・モールトン APB Nexus7 再生前

先日親戚の家に遊びに行った際に庭で自転車が雨ざらしで朽ち果てているのを発見。

良く見るとなんと自転車好き垂涎のアレックス・モールトンではありませんか!
そういえばこの家のお兄ちゃん(私から見たら従兄ですな)が乗っていたのを思い出しました。使っていないのかと聞いたところ、勝ったころはしょっちゅう乗っていたが、最近は放置状態で捨てようかと思っているとのこと。勿体無いなと思いつつも本人がその場にいなかったので、しばらく私もそのことを忘れていました。

最近仕事の担当の関係で事務所近くの市街地を回ることが増えました。
車では邪魔だけどかと言って歩きではちょっときつい。それならばと自転車を投入してみたものの、スタンドも着けてない、泥除けもない、ペダルはビンディングペダルという自転車では使い勝手が悪い。
 
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そこでこのモールトンの事を思い出しました。従兄に電話して使わないのなら安く譲ってくれと頼んだところ、「捨てようと思っていたからあげるよ」という思わぬ返事。なにせこの自転車お値段がなんと210,000円もする高級品、まさかタダでくれるとは思いませんでした。
http://www.dynavector.co.jp/moulton/mframe/nexus7.html
 
ちなみにこんなお値段の自転車ですが、このブランドとしては実は普及バージョン(^_^;)
APBシリーズはパシュレイという会社がライセンス生産しており、上級バージョンはお城の中にある工場でこつこつと手作りされていて書くのも恐ろしいような値段で流通しております。。。
 
さて、本日仕事中に親戚宅に寄って自転車を受け取ってきたのは良いのですが、見れば見るほどすごい状態です。サドルは写真を見れば説明する必要もありませんね(^_^;)ブルックスの革サドルなのですが、風雨にさらされて無残にも反り返ってしまっています。
 
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そしてもう一つの問題は泥除けですね、ひん曲がってしまってひどい状態です。金属製の泥除けなら叩いて強制する事もできますが、これはプラスチック製で長期間この状態で放置されていたので、おそらく元に戻すのは難しいでしょうね。ステーの部分もかなり曲がっていますので、新しいものを調達する方が利口そうです。チェーンとワイヤー類も完全に錆びついてしまっているので再生は諦めて全交換ですね。

さらにこの自転車は前後分割式で、フレームの中心にあるボルトを抜けば前後に分かれるはずなのですが、ボルトが緩んでくれません。。。

そして最大の問題がリア周り。
このモデルはシマノNEXUSという内装ギアコンポーネンツを採用しているのですが、リアのローラーブレーキ周りにかなり錆が回ってしまっていました。汚れやさびを簡単に取り除いてみましたが、ここは交換しないといけないような気がします。
前後ともサスペンションを装備する自転車ですが、この動きもちょっと渋い。まずは油を浸透させてどの程度動くかチェックするしかなさそうです。

他にもヘッドパーツ、ペダルにも錆が回っていますし、ハンドル周りのブラック塗装もかなりくすんでしまっています。この辺りはおいおい改造のお楽しみに残しておくとして、まずは走れるようにしないと始まりません。最終的には専門店にお願いしないといけないと思いますが、しばらくは良いおもちゃとして再生作業で楽しめそうです。