シェーファー レガシー(SHEAFFER LEGACY)

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シェーファーが1999年まで販売していた当時のフラッグシップ万年筆です。

1999年のペンカタログ上の定価は65,000円。でも実は1998年のペンカタログでは45,000円なんですよね、この時点で輸入代理店がドッドウェルマーケティングと言う会社から日本シーベルヘグナーに替わっていて、その関係と思われます。代理店の都合でお値段が豪快に上がったり下がったりと言うのは昔からあったんですね。
※ちなみにその後BICジャパン→シェーファージャパンと代理店が替わっています。

2000年の1月から後継モデルとなるレガシー2に切り替わっています。見分け方としては首軸と胴軸の境目にあるリングで見分けられます、3点キャップ支持で金属リング2本なのがレガシー、プラスチックのキャップ支持リングを挟んでリング2本なのがレガシー2です。
 
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パッと見は特に目新しさの無いシェーファーお約束のルックスに仕上げられています。軸径はφ12.8mm、全長は筆記状態で138mm、筆記状態で146mmと結構大柄です。細かいディティールを含めて往年の代表モデルPFMシリーズとほぼ同等サイズに仕上げられています。このサイズは現行モデルであるレガシーヘリテージにも受け継がれています。

このモデルは俗に言う両用式のペンでカートリッジ式としても、吸引式としても使うことができます。でも次の写真を見てもらうと。。。
 
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何だか伸びてます!

昨日の前フリに対しての正解がこの部分。
 
両用式のペンと言うのは胴軸を外して、コンバーター自体のボタンやレバーを押したり、つまみを回したりして吸引するのが一般的。それなのにこのレガシーはシェーファーの伝統的な吸引方式であるタッチダウン式を採用して、胴軸を付けたまま吸引することができます。
 
元々タッチダウン式は内部にゴムサックを使っていましたので、その部分をコンバーターとして外せるようにしてカートリッジを取り付けられるようにしたという訳です。コンバーターがこのモデル専用の上に14金メッキなんてしてあるものだから、無駄に高価になってるんですね。
 
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ペン先はシェーファー伝統のインレイニブ。
素材は18金で、昔のペン先に比べると厚みが倍近くあるので結構硬いタッチです。昔の硬いけど柔らかいという独特のタッチが薄れてきているのが少し残念ですね。