パイロット ロマンシー 金張り万年筆(PILOT Romancy)
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101042710.jpg)
パイロットの1981年製の万年筆。
元々は女性向けの細軸として開発され、セーラーのシャレーナに対抗する商品だったようです。
元々は女性向けの細軸として開発され、セーラーのシャレーナに対抗する商品だったようです。
シャレーナと大きく違うのはシャレーナは細くするために専用カートリッジを開発するという力技を使っていますが、ロマンシーは通常のシングルスペアータイプを使う事。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101042720.jpg)
軸径はφ7.5mm、全長が収納時で111mm、筆記状態で131mmとかなり小さいペンです。
決して細くないパイロットのシングルスペアーカートリッジを使ってこの軸径に納めたのはかなり大変だったと思われます。このタイプの細軸には他にバーディと言うシリーズがありましたが、その高級版にあたるモデルと考えられます。
現在パイロットのラインナップにはここまで小さいモデルはありません。こういったコンパクトペンの需要ってある程度は見込めるような気がするんですが、どうしても無難な方向に行ってしまうのはちと残念。
スタイルとしてはシンプルで、ストライプ彫りの真鍮軸に金張りが施してあります。小さい割には重量感もあり悪くないのですが、首軸が基本的にプラスチックなので、ちょっとリアヘビーな感じは拭えませんね。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101042730.jpg)
ペン先は特殊合金製の小さなもの、鉄ペンですが結構なしなりを感じられてなかなか面白い書き味です。
ペン芯を抱え込むようにかしめてあるので分離するのはちょっと難しいです。
こういった可愛いモデルが無くなってしまっているのが残念ですね。