セーラー 長原宣義勇退記念 竹塗り万年筆

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ずいぶん久しぶりの万年筆レビュー。
そして思いっきり乗り遅れまくりのペンの紹介(笑)
 
長年セーラーの看板として活躍されたペン職人「神様」こと長原宣義氏の勇退を記念して発売されたペンです。
http://www.sailor.co.jp/takenuri
 
山形県鶴岡市に伝わる竹塗りという手法を使って軸が作られています。
http://www.pref.yamagata.jp/ou/shokokanko/110002/kogeihin/cate04-05.html
漆などを使って基になる材料の上に竹の節や色合いを再現しています。本来は欅や朴の木地を使うようですがこのペンではABS樹脂の上に塗りが施されています。セーラーとしては本当は煤竹でやりたかったんだと思うんですが、材料の確保や販売価格などの問題でこういった形になったのではと勝手に推測しております。
 
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軸径は真円ではないのでおおよそですがφ15mm強。
全長は収納状態で175mm程度、筆記状態で150mm程度です。

当然と言えば当然ですが持ち歩くタイプの万年筆ではありません。一枚目の写真にある長いせいか細く見えるのですが、数値的には結構太い部類に入ります。
 
キャップは嵌合式ですが、方向はフリーなので塗り模様がずれる心配はあまりありません。
尻軸にシリアルナンバーが印刷されているのですが、この印刷はあまりにも安っぽい。゚(゚´Д`゚)゜。
もう少し何とかしてほしかったところです。。。
 
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ペン先は非常に特徴的でお約束の長刀ペン先のど真ん中に「長原宣義」の刻印。
現代の名工ペンの際のキングサイズに比べるとバランス的にはアリかなと思えます。
 
お値段は一枚目の写真に写っているペンケースを含めて63,000円、個人的には企画限定品にしては頑張った値段だと思います。ペンケースの縫製とか若干気になる点はありますが(w100周年「島桑」と若干キャラクターのかぶるこのペン、果たして600本もさばけるのかちょっと心配。