世界の万年筆祭レポート-その4・パイロットペンクリニック-

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パイロットのイベントレポート第2弾はペンドクター広沢諄一さんによるペンクリニックパイロットのペンクリは初めてだったので、とても楽しみにしていました。

セーラーとは違って今回は「パイロットのペン限定」でしたので、人手としては結構落ち着いていました。その分一人一人に時間を割いて、丁寧に対応して頂いたのが好印象でした。

色々とお話したのですが、面白かったのがパイロット製の万年筆の製造年月の見分け方。お手持ちのパイロットのペンを見ると、ペン先のどこかに「A806」いうような刻印が必ず入っているそうです。
コレにはちゃんと意味があって、コレでどの工場でいつ作られたのかが判別が付くようになっています。

最初のアルファベットが製造工場を表しています。
A:平塚工場のAライン
B:平塚工場のBライン
H:平塚工場(2ラインになる前)
T:東京工場(現在はない)
となっているそうです。

さらに後ろの数字は製造月&年の表記になっているそうです。年は2000年問題には対応しないままw西暦の下2桁で表現されています。例に出した「A806」だと2006年8月に平塚工場のAラインで作られたペンであることがわかるんだそうです。

調整していただいたのは「カスタムグランディー」と「ミュー701」の2本。グランディーの方は特に何もありませんでしたが、ミューを見た瞬間広沢さんに言われちゃいました。

コレ何したの!?


セーラーのペンクリに出した事を言ったら「やっぱりそうか、長刀っぽくなってるもん」の一言。パイロットの技術者なら絶対にやらないペンポイントの形になっていたそうです、一目見ただけでセーラーの手が入っている事を当ててしまうなんてさすがですね。

さらにセーラーとパイロットではペン先への考え方にかなり差があるそうで、パイロットの社内ではペンポイントを長刀のように長く研ぎだすのは絶対にやってはいけないタブーなんだそうです。

(注:写真に写っているのはどーむではありませんw)