世界の万年筆祭レポート-その6・セーラーペンクリニック&インク工房-
では、まずペンクリから。
今回のペンドクターは長原幸夫さんが来られていました。
セーラーさんが偉いのは、万年筆祭でもいつも通りどこのメーカーでも受け付けていたこと。今回は特に参加者も多く、私が受付をした時にはなんと…
今回のペンドクターは長原幸夫さんが来られていました。
セーラーさんが偉いのは、万年筆祭でもいつも通りどこのメーカーでも受け付けていたこと。今回は特に参加者も多く、私が受付をした時にはなんと…
長原さんはろくに食事も休憩も取らず作業し続けていたとの事、本当に頭が下がる思いです。結局受け付けてから2時間以上経ってから見ていただける事になりました。
※例によって写っているのはどーむではありません。
今回は普段一番酷使しているプロフィットスタンダードを持ち込みました。かなり長い間使っているので、最近ちょっとだけ引っ掛かりが出るようになって来た事を伝えました。するととても嬉しそうな顔で「これは使い込んでますねぇ」と仰られました。やはり他のメーカーのペンよりも、セーラーのペンを使い込んで持って来てくれるのが一番嬉しいとの事でした。
ペン先も使い込んで少し歪みが出てしまっているし、ペン芯も痩せてしまっている状態との事でした。特別サービスでペン芯を最新のヤツに替えておきますね!といっていただいたのですが、私のはかなり古いプロフィットなので、最新版をつけることが出来ませんでした、残念!
でも長原さんが「じゃあこのペン芯を直しましょう」といってプラチナの吉田さんとは違い、お湯につけて加工していただきました。
他の方が10分程度で終わっていた所、20分以上かけて頂いて、元々不満がない程度の書き味は保っていたのですが、仕上がってきたプロフィットはうっとりするような書き味のペンに変身していました。
でペンクリの待ち時間に何をしていたかと言うと、パイロットの広沢さんのペンクリをやってもらいセーラーのインク工房で石丸さんにインクを作ってもらってました。
※investorさん紛らわしくてゴメンm(_ _"m)
※investorさん紛らわしくてゴメンm(_ _"m)
最初は濃いブルーが欲しかったのですが、元のインクより濃いものはやはり無理との事で断念。。。
方向転換して今回はオレンジ系のインクをお願いすることにしました。イメージとしてはブラッドオレンジジュースの色。例によって色々と注文をつけながら調整をして頂きイメージしたものに近い色になりました。
名前はそのまんまひねり無しの「ブラッドオレンジ」
でもどうしても明るめの色をオーダーすると、インクフローなどの影響を受け易い感じがしますね。
セーラーはちょっと目新しさはありませんでしたが、逆にこれが新鮮に感じないほどイベントを行っているセーラーの凄さと有難みを実感しました。