パーカー ヴァキュマティック(Parker Vacumatic)

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今回のは古いぞ1939年製!

元々はデュオフォールドに変わるフラッグシップとして作られたペンであるヴァキュマティックです。
それもペンシルとのセット!更にケースつき!~ヾ(≧∇≦)〃ヾ(≧∇≦)〃

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方式としては俗に言うボタンフィラー式、尻軸のカバーを外すと吸引用のボタンが露出します。このボタンを何度か押すことによって、インクが吸引されるようになっています。
ただし一般的なボタンフィラーとは違ってこのヴァキュマティックはペンの中に横隔膜のようなゴム膜が気圧の変化を作り出す構造になっています。その独特の構造のため修理が非常に困難なのが難点です。
このインクフィラーシステムはデュオフォールドや51などにも採用されているようです。51はごく初期だけで後年はシンプルなエアロフィラー式になってます。

ペンシルの方は0.9mmの繰り出し式、中のメカが金属製なのもあり万年筆に比べると随分重くなっています。色々の大きさのバージョンがあったようですが、私の手元にあるものは両方とも全長は10cm程度とかなり小さめのペンになっています。

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そして何よりどーむがこのペンを好きなのは、独特の横縞模様。エメラルドパールと呼ばれる軸色で、緑と透明なセルロイドを重ねて貼りあわせ軸の形に成形した物です。非常に美しいのと同時にペンの中にあるインクが透けて見えて実用性も考えられたデザインとなってます。ただアンティークものの場合はインクで汚れてしまって実際にはインクビューの役割はあまり果たしません(w

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ペン先は金だと思うのですが、表記無し。
入手時にはペン先が豪快に曲がっており、コレを「師匠」ことpelikan_1931さんに修理して頂きました。
修理・調整の様子をアップして頂きました
ペン芯の裏には「A」の表記、実際の描線は細字になってます。

貴重なペンなので、ちょっと使うのをためらってしまいますが、せっかく修理して頂きましたし、この可愛いペンをみんなに見せびらかしたいのです(*´艸`)