アウロラ アスティル(AURORA HASTIL)

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アウロラのもう1つのニューヨーク近代美術館MoMA)永久展示保存モデルですね。
最初に紹介したテッシーはこちら

1970年代後半~80年代の主流だったシリンダー型のデザインの元祖と言われています。
ちなみにシリンダーシリンダー型というのは先端部分の絞込みが最低限になっているシンプルな円筒型のデザインのペンのことを指します。

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キャップを締めた状態では非常にシンプルで特徴があまりありませんが、キャップを取ってようやく個性的な部分が出てきます。首軸は樹脂製でグリップ部分に細かい滑り止めの模様が入れられています。ただこの部分もやはり曲線はあまり使わず、直線的デザインに終始しています。

クリップは少しデザイン的要素が加えられていますが、やはりシンプルで凝ったものではありません。
工業デザインとしては優秀だと思うのですが、すこし面白みにかけるデザインかなと思います。

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このクリップはテッシーと同様ボディに沿って収納されるようになっており、使うときだけ引き出して使うスプリングタイプ。ただ、この素材が結構柔らかく、ちょっと荒っぽく扱うとすぐに歪んでしまうのが難点。実際私の持っているものも結構曲がってしまっていて、ボディにフラットに寄り添ってくれません(´Д⊂)

ペン先は14Kロジウムコート、これはちょっと変わった形状をしています。上から見るとそうでも無いのですが、横から見るとペン先が強くスラントしているのが良くわかります。万年筆の場合必ずしもペン先が軸の中央に来ない事が多いのですが、アスティルはほぼ中央部にペンポイントが来るようにデザインされています。
ペン先上部がフラットに仕上げられている事もあり、書き味は意外と柔らかい感じになっています。

テッシーと共にMoMA展示モデルは妙に定価が高いんですよね。両方ともエコスティールと呼ばれるステンレスのボディなのですがテッシーが26,250円、アスティルが42,000円…ちょっと高すぎますよねぇ。。。( ̄▽ ̄;)

あ、もちろんそんな値段で買ってませんよ(*´艸`)

そろそろイタリアものも書庫を分けようかな。。。