ラミー2000 万年筆(LAMY2000)

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ドイツのラミーの定番品です、比較的安価な製品が多いラミーのラインナップの中ではかなり高価なペンに当たります。昨今の値上げ基調に乗って先日値上げされ、2008年7月現在の税込み定価24,150円。ずーっと欲しかったんですがビミョーに高いのでパスしていました。という事で例によって約半額で購入(笑)
まぁ定価でも本格的な吸引機構を備えているペンの割には比較的安価とは言えると思いますが。

なんと言ってもその特徴は「西暦2000年になっても古さを感じさせない」をコンセプトにバウハウスのデザイナーであるゲルト・ハルト・ミュラーによってデザインされたそのスタイルです。なんと発売されたのが1966年ですから40年も前にデザインされたものなのです。非常にシンプルなラインですが、スッキリとしていてコンセプト通り未だに古さは感じさせない秀逸なデザインだと思います。

ちなみに本編と全く関係ありませんが、デザイナーの名前から「ハルト」を抜いてゲルト・ミュラーにしてしまうと、西ドイツ時代のストライカーで「爆撃機」と呼ばれたサッカー選手になってしまいますのでご注意を(w

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キャップを締めた状態だと素っ気無いですが、キャップを外して筆記状態にすると首軸部分が金属製になっており、デザイン的なアクセントになっています。

クリップは角ばったデザインで硬そうですが、スプリングクリップなので結構使いやすいです。またプラスチックのキャップ、胴軸から金属部分の首軸、クリップにいたるまで全面にヘアライン仕上げが施されているのも特徴ですね。非常に工作精度が高く、良く見ないと継ぎ目がわからないほどに仕上げられています。

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ペン先はフーデッドタイプ、ペンポイント部分だけがちょこんと出ています。
ペン先自体も小さく、首軸をかぶせてしまっているのでしなりはほとんど感じません。
ペン先の仕上げは良く、非常に滑りが良いのですがペンポイントの研ぎ方もあるのか、あまり線に抑揚が付かないように感じます。書き味としては決して悪くないのですが、正直なところ少し違和感を感じます。ラミー関係者に怒られそうだけどサインペンみたいな筆跡(´∀`;)
手持ちのペンだとシェーファーのVLRにも近いかも。もう少しペン先が反ってた方が好みですねぇ。

比較的簡単にバラせるのは有難い、ペン先とペン芯を組み合わせる形態でペン芯もいくつかのパーツが組み合わせてあるタイプ。吸引機構までとなると工具が必要ですが、基本的なパーツは簡単にばらして洗浄することが出来ます。