ペリカン レベルペンL65(Pelikan LEVEL Pen L65)
ペリカンが提唱した新システムペンです。
今回紹介するL65は廉価版で既に現行品ではなく、現在はL5という高級タイプが発売されています。
http://www.pelikan.com/pulse/Pulsar/en_US.Store.displayStore.36343./level-5
http://www.pelikan.com/pulse/Pulsar/en_US.Store.displayStore.36343./level-5
通常の万年筆はペン先をインクに付けて吸引するか、胴軸をはずしカートリッジを交換する必要があります。マニアとしてはインクを補充、交換している時間も至福のひとときなのですが、万年筆に慣れておられない方にとってはインクが漏れたりして面倒な作業になってしまっています。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101011030.jpg)
それを解消するためにインクの注入方式が変わっており、専用ボトルを使った尻軸側からのインク注入方式が採用されています。
ペリカンでは「インク漏れが一切なく、手も汚れず、インクの量も通常の3倍入る、まったく新しいタイプの万年筆です」と宣伝しています。とりあえずペンとしての風情はありませんが、入るインクの量については折り紙つきです。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101011040.jpg)
インクタンクの蓋の部分にバルブが設けられており、ペンの尾栓の部分にはインク注入用の穴が空いています。この穴にバルブをセットしボトルからインクを押し出してインクを注入する仕掛けです。一度にたくさんインクは入るのですが、筆記に使うインクはメインタンクからサブタンクに少しづつ移して使う方式です。一般的なペン先からのインク補充に比べるとペン先を拭いたりする手間も少なく、確かに楽に補充することが出来ます。
ただし、問題点としては構造上ペンからインクを押し出す事が出来ないため、一度インクを入れてしまうと同じ色のインクを使い続けなければならず、インク交換の楽しみがありません。そもそも特殊なインク補充形式のため専用のインクしか使えませんしね。。。
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101011050.jpg)
伝統的なスーベレーンシリーズがあると思いきや、こういう挑戦的な商品もあるのがペリカンという会社の面白い所ですね。