モンブラン No.22(MONTBLANC No.22)

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1960年代に販売されていたモンブランの万年筆、No.22です。
アンティークとしては結構人気のあるモデルと言えると思います。

その割にタマ数が多いのでお値段もこなれていて比較的手を出しやすいペンで、1万円前後で割と程度の良いものが手に入るんじゃないかと思います。私の入手価格も大体そんなものです。
もちろんコレが軸色やらペン先の種類やら元箱があるのかやらで多少お値段の幅は出ますけどね。

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軸径はφ11.5mm、長さは収納時123mm、筆記時で143mmと比較的小柄なペン。同じデザインでもう一回り大きい24というペンもあったようです。胴軸と首軸の継ぎ目にインクビューが設けられていますが、正直なところこのタイプのインクビューはあまり残量が良くわかりません(w

インク充填は回転吸入式、細身のペンですがコレが意外とインクがたくさん入ります。調べた資料によると1.4ccくらい入るらしいです、この量は現代のモデルの吸入式と比較してもかなり優秀な部類に入ると思います。
比較的分解も簡単で掃除するのも楽なんですが、この頃の2桁シリーズの軸は割れやすいので調子に乗って分解していると大変な事になる時も。。。

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ペン先はウィングニブと呼ばれるものがついており、弾力がありよくしなるペンです。この頃のウィングニブの特徴としてしなるんですがペン先が割れないんです。ペン先が割れてしなる形になるとインクが息切れを起こしやすくなりますが、このペンはその点では優秀ですね。

ちょっと珍しいのがこのペンのペン先はOBというタイプ。
OBというのは「Oblique Broad」の略、直訳すると「斜めで幅広い」という意味。
左利きの方やペン先を傾けて書くクセのある方のために作られた、わざとペンポイントの仕上げを斜めに仕上げたペン先をオブリークといいます。手元のものはあまり極端に斜めにはなっていないので、特に癖のある書き方でもなく右利きのどーむでも問題なく使えてます。ただ相変わらず平研ぎのペンは苦手なので登場する機会は今のところ少ないです(^_^;)


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若干追記
オブリークのペン先はリバースオブリークと呼ばれるものなどもあるようで、メーカーにより表記が違うためご注意下さい。