三菱鉛筆 故郷の木持ち(ふるさとのきもち)智頭杉

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三菱鉛筆が地域限定で展開している木製筆記具、鳥取市の万年筆博士さんで購入しました。今回は今後流通させるようなものでもないので写真には写していませんが、ネームを彫ってもらってあります。

日本各地で取れる木材を使って作られており、青森ヒバ(青森県)日田杉(大分)白樺(北海道)琉球松(沖縄)宮崎杉(宮崎)大阪ひのき(大阪)神楽ひのき(島根)などがラインナップされています。購入したのは鳥取版で県の南東部の兵庫県境に位置する智頭地方で産出される「智頭杉」が素材に使われています。
取り組みとして面白いのが、県ごとのバージョンはその樹木が採れた県でしか販売しないということ。このペンも鳥取県下のお店にしか卸されていません。

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ペン自体はピュアモルトのトリム部分を使って木材部分だけに県産材を使っています。同じ形状のピュアモルトが1,050円なのに対して、この県産財バージョンは2,100円。これを高いと見るか安いと見るか。。。

素材に「智頭杉」が使われいますが、この手の軸材として杉は決して強度は強くありません。その為不安に感じられる方もいらっしゃると思いますが、強度不足を解消するためにこのペンでは木材に蒸気を当てながら圧縮する「圧密処理」と呼ばれる処理を加えています。智頭杉の場合は元の素材の1/4まで圧縮されているそうです。実際に持ってみても適度な重みがあり、お値段の割には良い仕上がりになっていると思います。化学薬品などは使わず、樹脂含浸なども行っておらず圧密処理をして磨いているだけのようです。

リフィルはペンシルが0.5mm芯、ボールペンが三菱のS-7L芯(63円)です。どこでも手に入るタイプのリフィルなのは確かに美点です。ただ、ベースモデルのピュアモルトから言えるところですがこの手の特別なペンにも是非ジェットストリームの低粘度インクリフィルや加圧リフィルなどが使えるようにして頂けると嬉しいですね。

最終的には47県全てのバージョンを出す計画があるようですので、ご自分がお住まいの県や出身地のペンを探してみるのはいかがでしょうか。
ただ少し残念なのが本来は地産地消のコンセプトを持って作られているこのペンを一部のネットショップがネット販売してしまっている事。これはその場所に行かないと買えない方が面白いと思うんですがねぇ、三菱もそこまでは強制できないんでしょうね。