ダンヒル ドレス万年筆(Dunhill Dress QIS422)

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ダンヒルが1970年代~90年代にかけて販売していた万年筆。
調べた範囲では1976年当時で49,000円という値段が付けられていたようです。
ダンヒル自身はイングランドのブランドですが、これはモンブランが生産していたためドイツ製、キャップにはGERMANYの刻印がありますからドイツ統一後のものという事でしょう。

金張り軸で全体にストライプが入っています、このペンは結構バリエーションがあり金張り軸2種類(ライン、バーレイ)、純銀軸3種類(ライン、バーレイ、フローレンタイン)、ダイヤカットと呼ばれた四角軸が3種類(バーメイル、金張り、純銀)などがあったようです。師匠の所に古いカタログが紹介されています。
http://pelikan.livedoor.biz/archives/50749546.html
http://pelikan.livedoor.biz/archives/50837189.html
http://pelikan.livedoor.biz/archives/50954653.html

これもネットオークションものなのですが、5000円強で落札出来てしまいました。

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フォルム的には全くひねりのないシリンダー型の軸です。
軸径がφ9.8mm、全長が収納時132mm、筆記時153mmというサイズ、キャップがφ11mmあることや全長が短めなことから数字ほどは細く見えないですね。持った感じも非常にバランスが良く、適度に重量感もあるので個人的には好きな軸です。またこの手のシリンダー軸の特徴でもありますが、非常にキャップの尻軸への納まりが良いのも良いですね。

デザイン上で特徴的なのがクリップ部分に縦書きで入れられた「DUNHILL」の刻印。かなり大きく入れられているので結構インパクトありますし、ちょっとアンティークな感じも醸し出しています。

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お気づきの方もいらっしゃると思いますが、14金のペン先ユニットはモンブランのノブレスと共通です。
ペン先には「dunhill」の刻印があります、こちらは小文字のブランドロゴの字体で入れられていますね。

この時代のイカペンタイプなので穂先がしなる感じで結構柔らかいタッチです、しなってもペン先が割れないのも良いですね。とてもイリジウムの付け方が奇麗で状態はすごく良いです。シェーファーのテキトーなイリジウム形状に慣れているとブランドごとの姿勢の違いにを感じますね。シェーファーの場合もはや笑えるほどずれたペンポイントもありますが( ̄▽ ̄;)

少しスリットが狭くフローが絞り気味なのでもう少し開けてやった方が楽しめそうな気がします。