パイロットエラボー 初期型と後期型の違い

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パイロットエラボー 初期型と後期型の違い

お約束通り今回はパイロットエラボーの初期型と後期型の違いを紹介します。
写真はすべて上が初期型、下が後期型で並んでいます。

まず一番違うのはキャップを含めた軸とキャップという事になるでしょう。
軸径:11mm → 12mm
尻軸形状:薄い平らな形状 → 厚い絞り形状
キャップ方式:嵌合式 → ねじ込み式
キャップリング:キャップとツライチ → 盛り上げタイプ
クリップ:固定式 → スプリング式
全体的に後期型はふっくらしたフォルムになりました。
またねじ込み式に変更した関係上首軸が短くなっているのも一つの特徴ですね。
もちろん大きくなった分若干重量もアップしてます。

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コレは私も入手するまで気がつかなかったんですが、後期型はペン先の形状が異なります。
そのためペン先の柔らかさがかなり異なります、初期型はペン先に対して真横に段差が入っていますが、後期型ではハート穴を囲むように段差が付いています。初期型はペン先がしなるのを妨げない横方向に段差があるため非常にしなりが大きく、今時の万年筆のペン先に慣れていると怖いくらいしなります。それにたいして後期型は縦方向にも段差が走っているためしなりは抑えられています。コレは言葉で説明するのは難しいですね( ̄▽ ̄;)

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もう一つ違うのはペン芯、初期型(左側)は漆塗りされていますが後期型(右側)では廃されて、通常のプラスチック素地のペン芯になっています。初期型の漆塗りはコストがかかり過ぎでしょうし、使っていると気泡が出てきて剥がれてしまう欠点もあるために変更されたのでしょう。

個人的な願望としては後期型の軸に初期型のペン先を付けたい(笑)