ぺんてる ビクーニャ(Pentel VICUNA)

イメージ 1

神戸WAGNERネタは一休みして、旬な商品を先出しします。
ぺんてるの新製品、超低粘度インクを採用した油性ボールペン「ビクーニャ」です。
三菱鉛筆のジェットストリームパイロットのアクロボールへの対抗商品としてみて良いでしょう。
http://www.pentel.co.jp/product/vicuna/

ぺんてるの従来品に対して1/40、他社低粘度インク(おそらくジェットストリーム)に対して1/4の粘度という触れ込みです。実際に書いてみると確かに非常に滑らかで油性とは思えない滑らかさ。打ち出している通り書き出しかすれは皆無に近いです。また低粘度インクにありがちな乾きの悪さもありません。コピー紙なら書いた直後にこすっても大丈夫、さすがにコート紙だと限界ありますが(^_^;)この点においてはジェットストリームより上です。
ただインクだまりは若干できやすい感じがあります。

コレだけの低粘度インクだとゲルインク並の極細ボールへの採用が期待できると思いますが、現状は0.7mmボールのみ。コレは是非他社には無い展開を狙って欲しいところです。

イメージ 2

ただちょっと意外なのが、デザイン性の高い軸を採用して「美・美・美、ビクーニャ!」と銘打って完全に女性をターゲットとした展開を打ってきたところ。ビクーニャ・レイヤード・ボディというプラスチック軸を前面ラバーコーディングした軸なんですが、商品ロゴを透かして入れたりした凝った流線型ボディ。

軸展開もなんとブラック、パープル、ピンク、オレンジ、イエローグリーン、スカイブルー、レッド(赤インク)、ブルー(青インク)の8色展開。でもボール径はなぜか0.7mmのみ。。。

低粘度インクという商品性とは無関係に女性向けに展開する戦略はどうなのかと考えてしまいます。「後発商品なので同じ戦略ではダメだ」というのはわかりますがあくまでも文具としての商品性で勝負して欲しかったなと思います。インク自体はすばらしいと思うので今後の展開に期待ですね。