セーラー 智頭杉スタンダード(Sailor Chizu-sugi Standard)

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買うぞ買うぞと宣言していた、セーラーの智頭杉スタンダードを電話もらってすぐに取りに行ってきました。今回は松坂屋筆記具売り場にて購入、税込み21,000円でした。三菱鉛筆「故郷の木持ち(ふるさとのきもち)」智頭杉を持っている私としては逃せません。

受け取ってすぐに使ってみましたので、早速ネタにさせていただきます。
目指せ最速ブログアップ(笑)

鳥取県智頭地方の特産材である智頭杉を軸材に採用した万年筆です。杉は本来柔らかすぎてこの手の軸材としては不向きとされていますが、この軸は三菱鉛筆の「故郷の木持ち」でも採用されている、木材に蒸気を当てて圧縮する技術「圧密加工」を施してあります。北海道の大丸藤井セントラルが作成した「故郷の木持ち トドマツ」は三菱鉛筆とセーラーのコラボ商品でしたが今回の智頭杉スタンダードはあくまでもセーラー万年筆の製品としてリリースしてきました。
http://www.sailor.co.jp/BUNGU/chizusugi/index.html

製品は立派な桐箱に収められており、クリーニングクロスが付属しています。
ただ、この桐箱の蓋の合わせがきちっとし過ぎていて、ちょっと開けにくい(笑)

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なんと言っても特筆すべきはその美しく細かい木目と、軸の肌触り。圧密加工によって圧縮されているため木目が詰まっていています。目が詰まっていることに加えて、軸が無塗装で仕上げられているによって手触りがさらっとしています。合わせて木に直接触れますのでエイジングが楽しめるのが良いですね。
ただし無塗装であるがゆえに、インクが付いたらまともに染まりそうです。そのためどーむはこのペンについてはカートリッジ専用で使う予定。

ペン先やトリムはすべてシルバー仕上げ。
個人的にはゴールド仕上げのほうがトリムが目立たなくて良かったかもと思わないでもないですね。

軸径はφ11.5mm、全長が収納時126mm、筆記時146mmと少し小さめのペンに仕上がっています。キャップは嵌合式なんですが、ちょっとインナーキャップ頼りの造りが少々気になります(^_^;)

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ペン先はロジウムコートの14金中型。
いまさらセーラーのペン先&ペン芯の優秀さを語る必要は無いでしょうw
ただ、残念なのはペン先の種類がF(細字)しかないと言うこと。特殊な製品だからというのはわかりますが、ペン先は差し替えるだけなのですから何とかならなかったのでしょうか。

また木製と言うことで非常にペン自体が軽く仕上がっています。ペン全体では18gあるのですが、その大部分がキャップが閉めています。ただ前述の通り無塗装のためにキャップの中にインクが付いていると悲惨なことになりそうです。かと言ってペンが短く、軽すぎるので筆記のためにはキャップ必須なんですよね~(^_^;)

今回このペンを良くこの値段でリリースしてきたなというのが正直な感想。木軸好きな方には是非逝ってほしいペンですね。まぁただ「故郷の木持ち」シリーズが2,100円で作れているのですからそうでもないのかな?w