グレースファブリオ アラーム2(GRACE FABLIAU Alarm2)

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先日のWAGNER神戸大会で二右衛門半さんからトレードで頂いた時計です。

1985年に設立された比較的新しいブランドで、日本でデザインを起こし海外(主にスイス)で生産するという方式をとっています。現在は高級時計にシフトしていますが、設立当初は比較的安価で機械式時計をリリースしていたようです。
http://www.montre-solmare.jp/grace/

今回入手したのは90年代に発売され、面白い機構として人気のあった手巻きアラームモデル。他メーカーではレビュートーメンクリケットジャガー・ルクルトのメモボックスが有名ですね。
ブルーの文字盤にシンプルなインデックスが与えられ、シンプルで実直なデザインというところでしょうか。現在のグレースファブリオではこういうデザインはあまりしないでしょうね。風防はプラスチックのドーム型、厚みは増えてしまいますがデザインのアクセントにはなっていると思います。

ムーブメントはロシア・パリョート社製の手巻きアラームCal.2612が採用されています、18石・18,000振動/hですから凄く高級なものではないですね。

写真を見るとお気づきだと思いますが、リューズが2つ付いているのが外観上の特徴。上がアラーム用、下が時計本体のリューズ。ゼンマイも別なので、アラームを鳴らすためには上のリューズでゼンマイを巻かなければいけません。おまけにゼンマイをフルに巻いた状態でも15秒ほどしか鳴らせないので、一回鳴らしてしまったらもう一度全部巻かないといけないと言う香ばしい仕様w

アラームのセットは引いた状態で行い、時間を合わせたら押し込んでセット完了。時間になるとムーブメントのハンマーが裏蓋に設けられた突起を叩いて「ジリジリ」という音が鳴ります。音より腕に伝わる振動で時間を知るという感じですね。時計の精度としてはイマイチですが、なかなか面白い時計だと思います。