ビスコンティ ディヴァインプロポーション(VISCONTI DIVINE PROPORTION)
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101091000.jpg)
ようやくペントレでの戦果を紹介できます~
トップバッターはぱいたんさんからここで書けないくらいのお値段で譲っていただきましたが、どーむにとっては定価ベースでこれまでの最高額万年筆であるこのペンをおいて他には無いでしょう。
トップバッターはぱいたんさんからここで書けないくらいのお値段で譲っていただきましたが、どーむにとっては定価ベースでこれまでの最高額万年筆であるこのペンをおいて他には無いでしょう。
イタリア・ビスコンティが黄金比(1:1.618)に基づいて作ったとされる美しいペン。胴軸の長さ1に対して全長が1.618の長さになるようになっているそうです。販売時点ではそれを証明する為に黄金比定規が付属していて、その比率を計測できるようになっています。
軸はブライヤーをイメージしたマーブルブラウンのセルロイド製。特徴的なねじりが加えられた五角形の軸になっており、キャップ先端から軸後端までは五角形の頂点二つ分(144°)ねじられています。五角形の頂点部分にはスターリングシルバー彫刻があしらわれています。
非常に美しい軸で、ここまで行くと工芸品の匂いすらします。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101091010.jpg)
サイズ的にはかなりの大型ペンで、軸径がおおよそφ14mm相当、全長が収納時149mm、筆記時だと173mmもあります。長い上に吸入機構とクリップが重いためバランス的には結構リアヘビー、首軸を持つ方には全く勧められません。キャップを後ろに付ける際もこのねじれに沿って綺麗に嵌まるようになっており、特徴的なねじれのラインは保たれています。
首軸と胴軸の間にはインクビューが設けられていますが、このインクビューにもシルバーのラインを乱さぬようにフレームで繋げられています。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101091020.jpg)
インク充填は「プッシュ&プルタッチダウン」という特殊な方式が採用されています。通常は写真左側のようになっている尻軸の銀色の部分を押し込むと、真ん中のように一段飛び出て引き出せるようになります。このつまみを右側のように引き出して、再度押し込むことでインクが充填されます。大仰な方式ですが、システム的にはシェーファーのタッチダウン方式と大きく変わりません。
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101091031.jpg)
首軸の部分を見るともう一つ特徴的なのがキャップの閉め方になります。通常は嵌合式かねじこみ式のどちらかなのですが、このキャップは「フック・セーフ・ロック」と呼ばれるもので、キャップを押し込んで少しひねると首軸部分に彫られた溝にキャップ内側の突起が引っかかるようになっています。これによってキャップを閉めた場合に必ずラインが繋がるように工夫されています。
ペン先は18金の大型のものですが、特に変わったものではありません。大きさがあるため多少のしなりは感じますが、やはり現代的な固めのペン先です。少し変わっているのはビスコンティの高級品で良くある、カラーペン芯を使っているということ。ボディに合わせて茶色のペン芯になっています。
実際に使ってみるとデザインの凝った限定品に良くありがちな使いにくさはあまり感じません。もちろんかなりの大型ペンであることもあり、普段持ち歩くような気軽さはありません。その分机に座ってゆっくりと書くようなときに使いたいペンですね。