ゼブラ スラリ(ZEBRA Surari)

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ゼブラから発売されたエマルジョンインク搭載の新機軸ボールペンです。
http://www.suraripen.jp/
 
「エマルジョン」とは乳剤と訳され分散質・分散媒が共に液体である分散系溶液のことを指します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
 
ってこれじゃわかんないですよね( ̄▽ ̄;)
簡単に言うと油性の液体と水性の液体を微細な粒にして、分離しないように混ぜたものがエマルジョンと呼ばれるものです。身近な代表的なものとして牛乳やマヨネーズや道路舗装に使われるアスファルト乳剤などが挙げられます。
 
スラリは要するに水性ゲルインクと油性インクを混ぜた(エマルジョン状態にした)インクが使われているわけです。ゼブラのふれこみでは「油性のしっかりした手ごたえと、ジェル(水性)のさらさらした軽さを兼ね備えた画期的なインク」となっています。W/O型エマルジョンと謳っていますので油性の基材中にゲル状の水性カラーインクを混濁してあるタイプだと思われます。
 
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商品ラインアップは0.5mmと1.0mmは黒と赤、青の3色のみですが、0.7mmは蛍光色のインク6色(バイオレット、ブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、ピンク)を用意してきました。この手の色は水性インクでしか出せない色ですので、しっかり商品特性を生かしてきたなという感じです。

実際に使ってみると確かに非常に書き味が軽く、ゲルインクボールペンに近い筆記感です。ただ油性インク独特の粘りは0.7mm以上のボール系でないとなかなか感じられないなというのが正直な感想。また黒インクに比べて蛍光インクのほうがさらに粘りが弱い感じがします。
 
発色はさすがに水性ゲルを使っているだけあってすばらしいもの。油性としては大きく改善している昨今の低粘度ボールペンに比べてもここは大きなアドバンテージがあります。あとは書き味の好みの問題だと思いますが、ゲルインクボールペンを使っている方だとこちらに乗り換える人も多そうです。
 
軸のデザインも実用品として考えたのか実に素っ気無いものにしてきました。インクダマも少なく、非常に日常的な筆記具としての完成度も高いです。一本105円と値段も抑えてきたので、当面の競合商品になるであろう157円の三菱ジェットストリームパイロットアクロボールぺんてるビクーニャに比べると価格的な優位性もあるので、個人的にはかなりヒットするんじゃないかと思っています。
カテゴリとしては耐水性のあるゲルインクボールペンとして考えるのが一番しっくり来るでしょう。