パーカー51(Parker51)
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101055710.jpg)
今回のWAGNER@名古屋で巨匠に譲っていただきました。
パーカーの名品でその昔は憧れだった方も多いのではないでしょうか。私自身もずーっと欲しいなと思っていたのですが、状態が悪かったり値段が合わなかったりでなかなか縁がなかったんですね。
パーカーの名品でその昔は憧れだった方も多いのではないでしょうか。私自身もずーっと欲しいなと思っていたのですが、状態が悪かったり値段が合わなかったりでなかなか縁がなかったんですね。
1941年から1970年代後半まで30年以上に渡って世界中で販売された超ロングセラー商品。当然いろんなパージョンが存在するわけですが、これはマークⅡと呼ばれるバージョンです。プラスチック製の胴軸に12金張りのキャップが与えられたモデル。キャップには「1/10 12K GOLD FILLED」と刻印されています。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101055720.jpg)
インク充填はエアロフィラーと呼ばれるプッシュ式吸引器を備えています。以前にも書いたと思いますがこの年代のパーカーのゴムサックはとても優秀で、50年も前のペンとは思えないほど快調にインクを吸い上げてくれます。
ペンのサイズは軸径はφ12mm、全長が収納時で138mm、筆記状態で152mmあります。
内部の吸引ユニットが金属製のため、意外と重量感があり個人的には手の中での収まりは良いです。本体は短めなのでどーむの場合はキャップを付けないとちょっと実用筆記は難しいです。
内部の吸引ユニットが金属製のため、意外と重量感があり個人的には手の中での収まりは良いです。本体は短めなのでどーむの場合はキャップを付けないとちょっと実用筆記は難しいです。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/dome2dome/20010101/20010101055730.jpg)
この51はペン先の渇きを防止するためにペン先のほとんどを首軸に埋没させた14金のフーデッドニブを採用しています。しかしこうやって改めて見ると本当にペンポイント部分しか露出していません。当時は世界中のメーカーが真似をしたこの方式ですが、やっぱり万年筆の見た目としては特殊ですね。実際筆記していても、慣れないと少し違和感を感じますね。
これだけ本体に格納されている形なので、当然のごとくしなりはまったく感じられません。オールドモデルらしいしなりを期待したらいけないペンです。
入手した時点では意図的にペンポイントがフラットにしてあるような状態であまりにもスイートスポットが狭いので親方に少し丸めていただきました。さらに長期にわたってしまい込まれていたペンですので、インクかすがフィラー内やペン芯に溜まってしまっていました。
中部大会の会場でロットリング洗浄液を導入、さらに自宅に戻ってからお湯&超音波洗浄機を使って何度もしつこいくらいに洗浄したところインクフローを復活させることが出来ました。非常に使いやすいペンになったので、しばらくレギュラーに入れて使ってみたいと思います。